抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
有機水田においてコナギは主要な雑草であり,イネとの養分競合等による減収をひきおこすため,その抑草対策は極めて重要である。除草剤を使用できない有機農業では,田畑輪換が有効な耕種的防除法と考えられるが,コナギ発生への影響については不明である。このため,有機栽培の田畑輪換によるコナギの発生推移と,ダイズ栽培前後のコナギ埋土種子数の変化について検討した。ダイズ栽培後の復田水田と隣接する連作水田のコナギ発生数を4地区で比較した結果,3地区の復田水田では連作水田よりコナギの発生数が少なかった。有機ダイズ栽培前後のコナギ埋土種子数を6ケ所で調査した結果,ダイズ栽培前(イネ作付け後)に比べ,ダイズ栽培後のコナギ埋土種子数は減少しており,ほ場によっては,作付け期間中の8月でもコナギの埋土種子数が減少していた。ダイズ栽培ではほ場内の耕転同時畝立播種をした畝下部でしかコナギの発生が確認されず,このことがダイズ栽培期間中の埋土種子数減少の要因の一つと推測された。しかし,ダイズ栽培中のコナギ発生数とダイズ栽培前後の埋土種子の減少数には差があることから,耕転による下層への種子の埋没,土壌中での発芽などの要因について,今後更なる調査が必要と考えられた。(著者抄録)