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J-GLOBAL ID：201002259979716504   整理番号：10A0035612

安全・安心社会のジレンマ

The dilemma for secure society

著者 (1件)： 折戸洋子 (愛媛大)
資料名： 横幹連合コンファレンス(CD-ROM)  (横幹連合コンファレンス論文集(CD-ROM))
巻： 3rd  ページ： ROMBUNNO.1A2-1  発行年： 2009年 
JST資料番号： L5851A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 安全・安心社会におけるリスク管理を目的に構築されたデータベイランス・システムは個人情報を継続的に自動収集し続ける情報システムである。本稿では,まず,データベイランス・システムでは,個人に関する情報を大量に収集することによって,データダブル(データ分身)としてリスク要因(個人やその行動の安全,リスクなど)についての自動評価ができ,事前にリスク行動を防止することが可能であるが,データベイランス・システムのアーキテクチャには,二重の不可視性が存在することで,不可視性の統制を発生させ,個人はブラックボックスとしての「安全・安心社会」に身を委ねるというジレンマに陥ることを指摘した。さらに,このジレンマの解消には,健全で,豊かな社会にとってリスク管理とは何を意味するものか,安全・安心社会とは何かを検討することが必要であることを示唆した。

シソーラス用語： *リスク管理 ,  *情報システム ,  情報収集 ,  システムアーキテクチャ ,  データベース ,  *セキュリティシステム ,  情報技術 ,  通信技術 ,  情報化社会 ,  安全性 ,  危険因子 ,  防犯 ,  サーベイランス ,  情報蓄積 ,  プライバシー
準シソーラス用語： ユビキタス社会 ,  *個人情報 ,  情報通信技術 ,  リスク要因

分類 (2件)： その他の情報処理  (JE15050M) ,  データ保護  (JD01020V)

タイトルに関連する用語 (3件)： 安心 ,  社会 ,  ジレンマ