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J-GLOBAL ID：201002266681730004   整理番号：10A1124626

新素材トチュウエラストマー

New Material of the Eucommia Elastomer

著者 (15件)： 中澤慶久 (日立造船) ,  原田陽子 (日立造船) ,  堤雅史 (日立造船) ,  LU Thing (日立造船) ,  LI Xuehong (日立造船) ,  CHEN Ren (日立造船) ,  上藤洋敬 (日立造船) ,  武野真也 (大阪大 大学院工学研究科) ,  馬場健史 (大阪大 大学院工学研究科) ,  福崎英一郎 (大阪大 大学院工学研究科) ,  小林昭雄 ,  町村尚 (大阪大 大学院工学研究科) ,  YIN-QUAN (西北農林科技大 林学院) ,  玉泉幸一郎 (九大 大学院農学研究院) ,  清水徹 (日立造船)
資料名： Hitz技報  (Hitz Technical Review)
巻： 71  号： 1  ページ： 38-47  発行年： 2010年11月01日 
JST資料番号： F0063A  ISSN： 1882-0018  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： トチュウ(Eucommia ulmoides)は,温帯域にて高純度のトランス型ポリイソプレン(TPI)を全草に産生するため,次世代のバイオマス資源として期待されている。植物の産生する長鎖ポリイソプレンは,重合様式の違いによりシス型ポリイソプレン(CPI)とTPIに大別される。CPI産生植物は2000種が存在し,中でもパラゴムノキ(Hevea brasiliensis)のCPIは産業界必須の工業原料である。ゴム産出植物の多くは,熱帯域での生育に対し,トチュウは温帯域や寒冷地でも生育するなどの地理学的特徴を有する。当研究グループでは,トチュウを産業用途に資する素材原料として開発するため,杜仲茶事業撤退後も国プロとして基礎研究を継続してきた。これまでに,精英樹選抜,品種改良,栽培条件の検討,TPI生合成遺伝子群の解析と機能評価,組換え体の作出による実用化開発を行っている。本稿では,工業原料として活用が期待されるトチュウバイオマスの特徴とトチュウエラストマーについて解説する。(著者抄録)

シソーラス用語： 離弁花類 ,  バイオマス ,  *天然ゴム ,  ポリイソプレン ,  パラゴムノキ ,  遺伝子
準シソーラス用語： トチュウ ,  *トチュウ由来ゴム

分類 (1件)： 特用作物一般  (FC03071W)

引用文献 (20件)：

• Archer, B. L. and Audley, B. G. : Rubber, gutta percha, and chicle. Phytochemistry, 1973, 2, 310-43
• Anonymous, Gutta parcha from a Chinese tree. Kew Bull: 1901, 89-94
• Tangpakdee, Jitladda et al.; Structure and biosynthesis of trans-polyisoprene from Eucommia ulmoides. Phytochemistry, 1997, 45(1), 75-80
• Bamba Takeshi et al.; In-situ chemical analyses of trans-polyisoprene by histochemical staining and Fourier transform infrared microspectroscopy in a rubber-producing plant, Eucommia ulmoides Oliver. Planta, 2002, 215(6), 934-9
• Deyama, et al.; Constituents and pharmacological effects of Eucommia and Siberian ginseng. Acta Pharmacologica Sinica, 2001, 22(12), 1057-1070

タイトルに関連する用語 (1件)： 新素材