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J-GLOBAL ID：201002266758254359   整理番号：10A0105920

延焼遮断機能に着目した都市内植生分布の分析手法の開発

Development of the Spatial Analysis Method of Vegetation Distributions in an Urban Area in Terms of Prevention of the Fire Spreading

著者 (3件)： 熊谷樹一郎 (摂南大 工) ,  HE Yong (摂南大 工) ,  伊勢木祥男 (摂南大 工)
資料名： GIS-理論と応用  (Theory and Applications of GIS)
巻： 17  号： 2  ページ： 179-190  発行年： 2009年12月31日 
JST資料番号： L3915A  ISSN： 1340-5381  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 延焼モデルを応用し,植生分布の延焼遮断機能の都市内での効果を数値として把握する分析手法を開発した。延焼遮断を対象とする場合,都市内に林立する周辺建物と配置関係が重要である,また火災の発生源の位置により延焼状態が異なり,植生の役割も変わってくる点を指摘した。さらに,これまでに開発されてきた延焼モデルをシミュレーションに応用し,現状の場合と注目する植生群を仮想的に除いた場合との2ケースそれぞれについて,全ての建物が順次出火元となる延焼状態をシミュレートした上で,周辺建物の着火回数の差分値を延焼遮断回数と定義し,その植生群の発揮する延焼遮断効果を数値表現した。現地調査結果を防火性能評価の考え方に応用し,得られた,熱遮断回数と延焼遮断回数を比較し,両者には高い相関が見られ,提案手法の妥当性が示唆された。

シソーラス用語： *都市域 ,  *植生 ,  分布 ,  防止 ,  *延焼 ,  火災モデル ,  シミュレーション ,  耐火性 ,  都市防災
準シソーラス用語： *延焼防止 ,  *植生分布

分類 (1件)： 火災  (RA02020B)

引用文献 (16件)：

• 石渡榮一. 身近な公園の防火機能. 続・防災公園技術ハンドブック. 2005, 221-239
• 伊藤重人. 火災近傍における樹木の防災性に関する実験. 日本建築学会学術講演梗概集, 2001. 2001, 223-224
• 伊藤泰志. 緑地の持つ環境保全機能の評価と解析支援システムに関する研究. 造園雑誌. 1993, 56, 5, 319-324
• 岩河信文. 『都市における樹木の防火機能に関する研究』, 建築研究報告. 1984
• 上田遼. 地震火災時の災害時要援護者救助シミュレーションに関する研究-東京都杉並区阿佐ヶ谷高円寺の木造密集市街地を例として-. 文部科学省特別教育研究経費『首都圏大震災軽減のための実践的都市地震工学研究の展開』平成18年度成果報告シンポジウム予稿集. 2006

タイトルに関連する用語 (8件)： 延焼 ,  遮断 ,  着目 ,  都市 ,  植生分布 ,  分析 ,  手法 ,  開発