文献

J-GLOBAL ID：201002286386423044   整理番号：10A0713913

重ね合わせ可能な半透明二次元カラーマーカ

Overlayable Transmissive Planar Color Markers

著者 (5件)： 浦西友樹 (奈良先端科学技術大学院大) ,  今村昂司 (奈良先端科学技術大学院大) ,  眞鍋佳嗣 (奈良先端科学技術大学院大) ,  佐々木博史 (神戸大) ,  千原國宏 (奈良先端科学技術大学院大)
資料名： 日本バーチャルリアリティ学会論文誌  (Transactions of the Virtual Reality Society of Japan)
巻： 15  号： 2  ページ： 125-133  発行年： 2010年06月30日 
JST資料番号： L3202A  ISSN： 1344-011X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： マーカベース拡張現実感の応用例としてテーブルトップアプリケーションでは上からのカメラアングルが広く用いられ,テーブル面の法線方向(高さ方向)への物体の積重ね表現が求められる。本論文では,直観的にバーチャルな物体や情報を操作できるように,重ね合わせ可能な半透明カラーマーカを提案した。正方形の2次元マーカの中央にある1色の半透明パターンと不透明の白色を配置した2次元コードによるIDパターンを持ち,1)重なり状態推定領域,2)重なり順序推定領域を外周部に備える。1)はマーカ四隅にあり,半透明のIDパターンと同じ色を配置する。また,2)は4つの小領域からなり,それぞれが半透明のIDパターンと同じ色または不透明の白色で塗られている。マーカを四隅が一致するように重ね合わせると1),2)のカラーパターンが変わるので前記パターン認識によって最大3枚のマーカの重なり状態,及び重なり順序を推定できる。また,マーカには減法混色法における三原色を用いており,カメラ画像をRGBの各色に分離することで各マーカのIDパターンを抽出できる。実際にマーカの位置ずれ・回転ずれの最大許容量及びカメラの最大許容視線角を調べ,応用例としてインテリアデザインシミュレータを試作した。

シソーラス用語： *複合現実感 ,  *ユーザインタフェイス ,  重合せ ,  標識 ,  色 ,  パターン認識 ,  色信号 ,  角度 ,  カメラ ,  間隙 ,  インテリアデザイン ,  シミュレータ ,  *拡張現実感
準シソーラス用語： RGB ,  カラーマーカー ,  *テーブルトップインタフェイス ,  マーカ ,  二次元コード ,  位置ずれ ,  回転ズレ ,  三原色 ,  視野角

分類 (2件)： 図形・画像処理一般  (JE04010I) ,  人間機械系  (IB03000G)

引用文献 (10件)：

• 加藤博一. マーカ追跡に基づく拡張現実感システムとそのキャリブレーション. 日本バーチャルリアリティ学会論文誌. 1999, 4, 4, 607-616
• ARToolKit home page. http://www.hitl.washington.edu/artoolkit/
• Sony Computer Entertainment. THE EYE OF JUDGEMENT BIOLITH REBELLION-機神の叛乱-
• WOJCIECHOWSKI, Rafal. Building Virtual Augmented Reality Museum Exhibitions. The 9th International Conference on 3D Web Technology, 2004. 4. 2004, 135-144
• 加藤博一. 拡張現実感技術を用いたタンジブルインタフェース. 芸術科学会論文誌. 2002, 1, 2, 97-104

タイトルに関連する用語 (3件)： 半透明 ,  カラー ,  マーカ