抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在の経済学においてゲーム理論は基礎理論として欠かせない知識となりつつある。また,経済学だけではなく経営学・社会学・政治学・生物学など様々な分野で使われており,特に商取引や経済分野に関連する情報科学の研究者が多く参入しつつある。本稿では,まず,近年のゲーム理論と経営工学の状況を概説したうえで,競争相手の不確実性と環境から来る外生的な不確実性を区別してモデル化する重要性を示した。次に,システムによって変化する行動を織り込んで,システムや契約を設計するメカニズムデザインの考え方を紹介した。そして,ゲーム理論の初歩的な例題とオークションの例を用いて,ゲーム理論的思考と工学的思考の差異や,ミニマックス戦略がゲーム理論の解ではないことなどについて説明した。