抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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緑肥活用の効果について解説し,利用目的別(窒素固定,塩類除去,透水性改善,線虫対策,雑草対策,景観美化,防風)に,対象となる作物と使われる緑肥作物を示した。緑肥導入体系としては,緑肥を裏作時に栽培し鋤込む方式,草生栽培,及び不耕起栽培がある。それぞれの特徴,実施上の注意点を述べた。愛知県の水田で,鋤込みおよび不耕起栽培で各種緑肥(マメ科4種類,イネ科3種類,アブラナ科1種類,ハゼリソウ科1種類)を施用し,水稲生育や収穫量,窒素等の養分吸収量等を測定した結果を紹介した。マメ科緑肥での収量が高く,中でもヘアリーベッチが高い値を示した。施用方法としては,鋤込んだ方が表面施用より収量が高かった。ヘアリーベッチは,緑肥窒素無機化率,水稲による利用率とも高かった。有機物を施用する場合は,その分解特性,吸収特性を十分に把握し,作物生育に最も有効な施用量,施用時期,施用位置,施用形態等を考えることが重要である。