文献

J-GLOBAL ID：201102225960410663   整理番号：11A0147166

自律システム実現に向けたアーキテクチャの構築

An Architecture with Planning for Autonomic Systems

著者 (5件)： 西村一彦 (電気通信大学大学院 情報システム学研究科) ,  西村一彦 (株式会社ボイスリサーチ) ,  中川博之 (電気通信大学大学院 情報システム学研究科) ,  田原康之 (電気通信大学大学院 情報システム学研究科) ,  大須賀昭彦 (電気通信大学大学院 情報システム学研究科)
資料名： 人工知能学会論文誌(Web)  (TJSAI (Web))
巻： 26  号： 1  ページ： 107-115 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： U0128A  ISSN： 1346-8030  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 自律システムの実現方法としてKramerらは,1)コンポーネント制御層,2)変更管理層,3)ゴール管理層からなる3層アーキテクチャモデルを提案した。本論文では,3)の高速化と不確定な状況への対応を目的とし,階層プランニング手法を応用した運用サービスの自動合成について述べた。SacerdotiはAIプランナで採用された定義方法において,サービスの実行に必要な入力データやサービスを運用するための前提条件を定義するPreconditionリストに含まれる属性に緊急値を導入した。階層プランナは緊急値が決定する最上位の抽象階層からプランニングを開始し,そこで得られたサービス系列を順次補完する形でプランニングを進める。本手法では運用に関するサービス定義から緊急値を自動的に決定するために,1)サービス定義からの分類木の作成,2)Preconditionリストに出現するすべての属性に対するサービス分類木からの暫定緊急値の計算,3)前記属性の出現頻度に基づく緊急値の決定という手順を採用した。実データを用いた性能評価を行ったところ複雑なサービス合成を効率化でき,初期状態として与えられない場合でもサービス系列が得られたので不完全な情報下でのサービス合成の可能性が示唆された。

シソーラス用語： *自律系 ,  *システムアーキテクチャ ,  *プランニング【AI】 ,  階層構造 ,  職種別従事者 ,  運転管理 ,  木【グラフ】 ,  頻度 ,  合成 ,  効率化
準シソーラス用語： *サービス合成 ,  プランナー ,  運用管理 ,  分類木

分類 (2件)： 人工知能  (JE08000Z) ,  計算機システム開発  (JD02010R)

引用文献 (20件)：

• [Andersen 88] Andersen, J.: Plan Abstraction Based on Operator Generalization, Proc. 7th National Conference on Artificial Intelligence(AAAI-88), pp. 100--104(1988)
• [Bertoli 02] Bertoli, P., Cimatti, R., Slaney, J., and Thiebaux, S.: Solving Power Supply Restoration Problems with Planning via Symbolic Model Checking, Proc. 15th European Conference on Artificial Intelligence(ECAI-2002), pp. 576--580 (2002)
• [Carman 03] Carman, M., Serafini, L., and Traverso, P.: Web Service Composition as Planning, ICAPS'03 Workshop on Planning for Web Services (2003)
• [Fikes 71] Fikes, R. and Nilsson, N.: STRIPS: A New Approach to the Application of Theorem Proving in Problem Solving, Artificial Intelligence, Vol. 2, pp. 189--208 (1971)
• [木下 08] 木下哲男:発展型エージェントシステムの動作状況認識機能, 合同エージェントワークショップ&シンポジウム2008, pp. 1--6 (2008)

タイトルに関連する用語 (3件)： 自律システム ,  アーキテクチャ ,  構築