抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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MCTの問題立体25問を図によらず実物模型で提示することにより,誤答がどのように変化するのか,実物模型を透視図MCTとほぼ同様の見えがみられる方向からのみ観察させる「定方向MCT」と自由な角度から観察する「自由方向MCT」の2種類の調査を行い,透視図MCTの結果と比較して分析した。その結果,(1)定方向MCTでは透視図MCTに比べて平均得点が約2点上昇し,切断面の相対位置や立体の凹凸が正しく認識できるようになった。これは透視図MCTの誤答の一部が立体の認識,あるいは立体と切断面の相対位置の認識過程で生じていたことを示すものである。(2)自由方向MCTでは透視図MCTに比べて平均得点の上昇が見られなかった。これは水平/垂直の手掛かりが無くなったために問題形状の認識が困難になったからとも考えられた。(3)総じて模型観察に特有の解答方略などに関して知見を得ることができた。(著者抄録)