抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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(ア)スターフルーツは統一の出荷規格がなく生産者の判断で選別していることや栽培法の違い等によって,収穫量の30~40%が規格外果実となっているが,これらを利用した商品開発は進んでいない。(イ)データ収集ツールを九州沖縄農業研究センター(熊本)のPCサーバで稼働させ,WEBブラウザをユーザインターフェースとしインターネットを介して,ホームユーステスト,消費者意向調査等を実施できるWEBアンケートシステムを開発した。このシステムの活用により,新製品に求められる要素や試作品の評価の迅速かつ安価な収集が可能になる。(ウ)消費者アンケートから,利用してみたいスターフルーツ加工製品は,ゼリーが最も多く,100%ジュース,ジャム,アイスクリーム等が次いでいる。生食で美味しい品種の導入・販売で消費者のスターフルーツ認知度を向上させた上で,爽やかさを訴求できる利用製品を開発していくことが必要と考えられる。(エ)規格外のスターフルーツ利用品として,GABA含量増強効果があり利用してみたい加工製品として7位になったスターフルーツヨーグルトを試作した。商品化には搾汁機の確保が課題となり,名護市の道の駅が導入することで生産者-道の駅-乳業企業間のビジネスモデルが成立した。スターフルーツヨーグルトの年間売上げ見込みは年間170万円程度となる。また,水を使わないちんすこうにシークヮーサー二次搾汁液を利用するレシピを元に,上記道の駅でシークヮーサーちんすこうが商品化された。年間約300万円の売上げが見込まれる。(オ)シークヮーサー産地の今後の課題は,大企業をビジネスパートナーにできるような産地再編および集出荷体制を確立すること,シークヮーサー搾汁副産物のさらなる有効利用を目指し,加工場毎に特徴ある搾汁を行うとともにそれらを流通させるための方策を講じることと考えられる。(著者抄録)