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J-GLOBAL ID：201102269650178776   整理番号：11A1428218

2010年夏季に八代海で発生したChattonella antiqua赤潮の短期動態-南部海域における出現特性-

Short-term dynamics of a Chattonella antiqua bloom in the Yatsushiro Sea, Japan, in summer 2010: characteristics of its appearance in the southern area

著者 (10件)： 鬼塚剛 (水産総合研究セ 中央水産研) ,  青木一弘 (水産総合研究セ 中央水産研) ,  清水学 (水産総合研究セ 中央水産研) ,  松山幸彦 (水産総合研究セ 西海区水研) ,  木元克則 (水産総合研究セ 西海区水研) ,  松尾斉 (東町漁業協同組合) ,  耒代勇樹 (東町漁業協同組合) ,  西広海 (鹿児島県水産技術開発セ) ,  田原義雄 (鹿児島県水産技術開発セ) ,  櫻田清成 (熊本県水産研究セ)
資料名： 水産海洋研究  (Bulletin of the Japanese Society of Fisheries Oceanography)
巻： 75  号： 3  ページ： 143-153  発行年： 2011年08月01日 
JST資料番号： Y0112A  ISSN： 0916-1562  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 八代海の赤潮モニタリング調査については,熊本県や鹿児島県が定期的に行っているが,さらに東町漁業協同組合を中心とした漁業者自らが高頻度の調査を行っている。本報告では,これらの調査データから明らかとなったC.antiqua赤潮の短期動態と海洋環境との関係について,特に,魚類養殖の盛んな八代海南部海域におけるC.antiqua赤潮の出現特性を中心に検討した。この結果,八代海南部海域におけるC.antiqua細胞密度増加と表層塩分低下の同期が見出され,7月下旬にはC.antiqua細胞密度急増後に20m以深への高密度層の深化が確認された。この同期に関しては,北部に位置する球磨川からの河川水流入の影響による八代海南部海域固有の出現特性と考えられる。

シソーラス用語： *Chattonella ,  *赤潮 ,  海域 ,  海洋環境 ,  環境モニタリング ,  養殖 ,  細胞密度 ,  塩分 ,  河川水 ,  海洋調査 ,  植物プランクトン
準シソーラス用語： *Chattonella antiqua ,  プランクトンブルーム ,  魚類養殖 ,  動態解析 ,  八代海 ,  表層海水 ,  流入

分類 (3件)： プランクトン  (FH02050R) ,  植物生態学  (EE02000E) ,  漁場・漁況  (FH03020R)

引用文献 (30件)：

• DEMURA, M. Taxonomic revision of Chattonella antiqua, C. marina and C. ovata (Raphidophyceae) based on their morphological characteristics and genetic diversity. Phycologia. 2009, 48, 518-535
• 福代康夫. 赤潮生物の生物学的特徴. 赤潮の科学. 1997, 43-76
• GENTIEN, P. Harmful algal blooms in stratified environments. Oceanography. 2005, 18, 172-183
• 浜本俊作. 夜間連続調査. 昭和53年6月発生ホルネリア赤潮に関する調査報告書. 1979, 33-47
• 今井一郎. ラフィド藻赤潮の発生機構と予知. 有害・有毒赤潮の発生と予知・防除. 2000, 29-70

タイトルに関連する用語 (6件)： 夏季 ,  八代海 ,  Chattonella ,  赤潮 ,  短期 ,  海域