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J-GLOBAL ID：201102289067940083   整理番号：11A0949676

ブリッジ・メソッド生成によるJava実行環境上の言語処理系高速化

著者 (5件)： 牧野祐己 (日本アイ・ビー・エム 大和ソフトウェア開研) ,  竹内幹雄 (日本アイ・ビー・エム 東京基礎研) ,  堀井洋 (日本アイ・ビー・エム 東京基礎研) ,  河内谷清久仁 (日本アイ・ビー・エム 東京基礎研) ,  小野寺民也 (日本アイ・ビー・エム 東京基礎研)
資料名： PROVISION  (PROVISION)
号： 69  ページ： 100-107  発行年： 2011年05月17日 
JST資料番号： L4063A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Javaの実行環境上でほかのプログラミング言語の処理系を実装することが増えている。このようなシステムにおいて,他の言語の基本データ型をJavaの型に対応させる場合,Integerのような「オブジェクト型」ではなくintのような「スカラー型」をなるべく使った方が性能がよい。また,ほかの言語の総称型を表現する際にJavaの総称型をそのまま活用できれば,効率的な実装が可能となる。しかし,Javaの総称型はスカラー型を用いて実体化することができないため,基本データ型をスカラー型に対応付けられない状況が存在する。本論文では,この問題を「ブリッジ・メソッド」を必要個所に生成することで解決し,基本データ型を可能な限りスカラー型で表現するための実装手法を提案する。提案した手法を用いることでスカラー型をより多用することができるようになり,Java上の言語処理系の高速化が可能となる。この手法により,Java上のX10言語処理系において,現実的な数値計算アプリケーションの性能を2.2倍向上することができた。(著者抄録)

シソーラス用語： *言語処理系 ,  *Java ,  プログラム実行 ,  *データ型 ,  高速化 ,  数値計算 ,  応用プログラム ,  改良 ,  性能分析 ,  実装設計
準シソーラス用語： スカラー型 ,  性能向上 ,  総称型

分類 (3件)： 言語プロセッサ  (JD03040F) ,  汎用プログラミング言語  (JD03051H) ,  システムプログラミング一般  (JD03010Y)

引用文献 (9件)：

• [1] X10 Home, http://x10-lang.org/
• [2] 河内谷清久仁=マルチコア時代のプログラミング言語「XlO」,情報 処理,Vbl.52, No 3,PP.342-356,(2011).
• [3] Mikio Takeuchi, Yuki Makino, Kiyokuni Kawachiya, Hiroshi Horii, Toyotaro Suzumura, Toshio Suganuma, and Tamiya Onodera: Compiling X10 to Java, In Proceedings of the ACM SIGPLAN 2011 X10 Workshop, to appear, (2011).
• [4] The Scala Programming language. http://www.scala-lang.org/
• [5] JRuby.org. JRuby: 100% Pure-Java Implementation of the Ruby Programming Language. http://jruby.org/

タイトルに関連する用語 (6件)： ブリッジ ,  メソッド ,  Java ,  実行環境 ,  言語処理系 ,  高速化