抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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量子力学における「どのような測定も越えることができない誤差の限界」を正しく定式化するという問題の解決に,ハイゼンベルクの不確定性原理の提唱以来80年近くを費やしたことを述べ,最近の研究で明らかにされた新しい姿を紹介する。まずハイゼンベルクの議論に含まれる暗黙の仮定,ケナードの不等式の意味,同不等式を一般化したロバートソンの不等式について説明する。次いで重力波の検証技術の進歩によるハイゼンベルクの不確定性原理の破綻と,どのような測定によっても破ることのできない測定の普遍的限界を新しく定式化するという課題に対する量子測定理論の歩み(小澤の不等式,誤差と擾乱の定義),誤差の新しい計測法としての「弱測定法」,「3状態法」,著者らの実験的検証,について解説した。