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J-GLOBAL ID：201202236756729420   整理番号：12A1171749

公団大規模団地の経年変化に対する各主体の対応に関する一考察-常盤平団地に着目して-

著者 (3件)： 谷聡 (北大 大学院工学院) ,  坂井文 (北大 大学院工学研究院) ,  越澤明 (北大 大学院工学研究院)
資料名： 都市住宅学  (Urban Housing Sciences)
号： 78  ページ： 78-83  発行年： 2012年07月31日 
JST資料番号： L5753A  ISSN： 1341-8157  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 経年化が進行した公団住宅団地では,建物の老朽化や居住者の高齢化が課題となり,既存ストックの再生へ向けた取り組みが急務となっている。公団では昭和61年度より賃貸住宅の建替え事業に着手し,近年では団地のストック再生実証試験を試みるなど,建替え以外の改修技術も発展してきている。本研究では,最初期の大規模公団住宅団地のうち,建替えの予定が存在しない千葉県松戸市の常盤平団地を対象として,物的経年変化への対応のあり方を検討した。本団地では平成20年度における高齢化率は34.4%に達している(松戸市平均18.4%)。また平成13年に団地内の一室で死後3年経過した白骨化した死体が発見されたことにより,「孤独死ゼロ作戦」を開始した。本団地では,建替えをせずに従来通り維持保全を実施する「ストック活用」方針を適用し,建替えを行わないことで物的経年変化に対応しているが,エレベーターの設置によるバリアフリー化や設備状態が陳腐で修繕による対応が困難な住棟に対する課題も残っているのも事実である。

シソーラス用語： *大規模 ,  *住宅団地 ,  経時変化 ,  *千葉県 ,  宅地開発 ,  空間構成 ,  *建て替え ,  家族構成 ,  育児 ,  老人 ,  自動車保有率 ,  歩行者交通 ,  駐車場 ,  生活施設 ,  建築物 ,  劣化 ,  修理 ,  *住民運動 ,  死亡事故 ,  住環境
準シソーラス用語： *常盤平団地

分類 (1件)： 住居地域計画一般  (RD03010G)

引用文献 (16件)：

• 1)日笠端、日端康雄(1993)「都市計画」第3版 pp60-61共立出版株式会社
• 2)高尾公矢(2008)「孤独死の社会学・・千葉県常盤平団地の事例を手がかりとして」社会学論叢161号,pp19-41,日本大学社会学会
• 3)木内望(1991)「公営住宅建替事業における計画策定過程への地元自治体のかか わりに関する研究一足立区の都営住宅建替事業における都・区のかかわり一」平成2年度都市計画論文集,第26号,pp619-624
• 4)瀬戸口剛(1991)「公団賃貸住宅居住者が主体となる団地更新計画づくり一公 団武蔵野緑地団地での試み一」平成2年度都市計画論文集,第26号,pp637-642
• 5)角橋徹也,塩崎賢明(2003)「アムステルダム・ベルマミーア高層住宅団地璽再 生事業に関する研究一統合的アプローチによる持続可能なコミュニティの建設 一」日本建築学会計画系論文集,第564号,pp219一226,

タイトルに関連する用語 (4件)： 大規模 ,  団地 ,  経年変化 ,  着目