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J-GLOBAL ID：201202239469196364   整理番号：12A1428593

「月惑星探査の来たる10年:第二段階のまとめ」土星衛星エンセラダスのプリューム物質の化学・生命探査

著者 (14件)： 関根康人 (東大 大学院新領域創成科学研究科) ,  高野淑識 (JAMSTEC) ,  矢野創 (JAXA ISAS) ,  矢野創 (JAXA) ,  船瀬龍 (JAXA) ,  高井研 (JAMSTEC) ,  高井研 (JAMSTEC プレカンブリアンエコシステムラボ) ,  石原盛男 (大阪大 大学院理学研究科) ,  渋谷岳造 (JAMSTEC プレカンブリアンエコシステムラボ) ,  橘省吾 (北大 大学院理学院) ,  倉本圭 (北大 大学院理学院) ,  薮田ひかる (大阪大 大学院理学研究科) ,  木村淳 (北大 大学院理学院) ,  古川善博 (東北大 大学院理学研究科)
資料名： 日本惑星科学会誌 遊・星・人  (Planetary People)
巻： 21  号： 3  ページ： 229-238  発行年： 2012年09月25日 
JST資料番号： L2588A  ISSN： 0918-273X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： エンセラダスの南極付近から噴出するプリュームの発見は,氷衛星の内部海の海水や海中の揮発性成分や固体成分の直接サンプリングの可能性を示した大きなブレイクスルーであるといえる。これまでカッシーニ探査によって,プリューム物質は岩石成分と相互作用する液体の内部海に由来していることが明らかになったが,サンプリング時の相対速度が大きいこと,質量分析装置の分解能が低いことなどの問題があり,内部海の化学組成や温度条件,海の存続時間など,生命存在の可能性を制約できる情報は乏しい。本論文では,エンセラダス・プリューム物質の高精度その場質量分析とサンプルリターンによる詳細な物質分析を行うことで,内部海の化学組成の解明,初期太陽系物質進化の制約,そして生命存在可能性を探ることを目的とする探査計画を提案する。本提案は,“宇宙に生命は存在するのか”という根源的な問いに対して,理・工学の様々な分野での次世代を担う若手研究者が惑星探査に参入し結集する点が画期的であり,我が国の科学・技術界全体に対しても極めて大きな波及効果をもつ。(著者抄録)

シソーラス用語： *土星 ,  *衛星 ,  氷 ,  プルーム ,  *惑星探査
準シソーラス用語： エンケラドス

分類 (1件)： 惑星  (DB04020E)

引用文献 (19件)：

• PORCO, C. C. Science. 2006, 311, 1393
• WAITE, J. H. Nature. 2009, 460, 487
• POSTBERG, F. Nature. 2011, 474, 620
• MCKAY, C. P. Astrobiology. 2008, 8, 909
• SPENCER, J. R. Saturn from Cassini-Huygens. 2009, 683

タイトルに関連する用語 (10件)： 月 ,  惑星探査 ,  段階 ,  土星 ,  衛星 ,  プリューム ,  物質 ,  化学 ,  生命 ,  探査