抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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タクシーを除く公共交通の車内は,顔見知りでない複数の利用者が同じ空間を共有しており,利用者のふるまいによってある種の雰囲気が形成されていると考えられる。このような車内の雰囲気を利用者は心地よさの要因として評価しており,また愛着や安心感などのイメージを形成する可能性もある。本研究は,車内の雰囲気は利用者のふるまいによって形成されると仮定し,武蔵野市のムーバスにおいてふるまいの観測調査と利用者へのアンケート調査を行った。分析の結果,他の利用者のふるまいに対する認識が高いほどよい雰囲気が形成され,よい雰囲気が形成されるほど公共交通に対して愛着や安心感などを抱く傾向があることを明らかにした。以上より,車内のハード・ソフト面の工夫により,よい車内の雰囲気の形成を間接的にサポートする必要性が示唆された。(著者抄録)