抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,離れた場所に暮らす家族が,あたかも二世帯住宅に暮らしているようにコミュニケーションを図ることが可能な新たな遠隔コミュニケーションシステムを実現するため,ユーザの行動を音響信号から識別するための手法を提案する。提案手法では,ユーザ行動に付随して発生する複数の音響信号の組み合わせによって初めて特徴付けられるユーザ行動を識別するため,個々の音が何であるかを識別し,さらに複数の音響信号の出現頻度をユーザ行動の特徴と捉える。提案手法では,性質が異なる複数の音から効率良く音響特徴量を算出し,個々の音を識別するかが重要となるため,観測信号の性質を要素毎に一次元の特徴量として表現し,それらの組み合わせを多次元の音響特徴量とする新たな音響特徴表現を導入と共に,個々の音を識別する際に用いる音響イベント辞書(音響特徴量と「音響信号が何の音を表すか」の対応が記述された辞書)の選択方法とユーザ行動識別性能の関係性を明らかにする。さらに,ユーザの行動識別手法をコミュニケーションの活性化に応用する手法について提案及び評価を行い,「話し掛けて良い」状況かを識別する実験において80%以上の識別率を達成した。(著者抄録)