抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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液晶ディスプレイ用フラットパネルやハードディスクの基板など,情報産業を支える素形材として板ガラスが多用されている。これらの板ガラスは産業的には様々なサイズや形状が要求され,トリミング加工が施される。本研究では,この工程として,硬さ試験用圧子をガラス表面に楕円軌跡で間欠的に押し込む割断方法を提案した。本手法は,ヌープ圧子を楕円運動させることによって,ガラスの板厚方向に深いき裂を成長させるとともに,圧子先端の摩耗原因となるガラスとの摺動を抑止する効果が期待される。割断加工実験は板厚0.7mmの液晶用無アルカリガラスを対象に,振動周波数1kHz,送り速度30mm/sの条件下で行った。その結果,板厚の半分以上の深いき裂を発生させることができ,容易に手で分断することが可能であった。また,楕円振動による方法は,垂直振動のみの方法に比べて,圧子の摩耗量を約50%に減ずることができた。(著者抄録)