抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本論文では,画像内の輪郭領域を利用した電子透かし方式を提案する。画像を矩形ブロックに分割し,ブロックごとに輝度ヒストグラムを作成すると,輪郭が含まれるブロックの分布は二峰性の分布を示す。そこで提案方式では,この性質を利用して輪郭を含むブロック内の画素を2つのクラスに分割し,そのクラス間分散を操作することにより透かし情報を埋め込む。このとき,クラス間分散の操作は,プロック内の画素値を変更することで行う。なお,提案方式における輪郭を含むブロックの判別とクラス分割は,画像2値化手法として知られる判別分析法の考え方に基づいている。これにより,圧縮処理や平滑化に対する耐性を保持しつつ,透かし埋め込み画像の画質の向上を実現する。本論文では,透かし埋め込み画像の画質をPSNRとSSIMにより評価するとともに,JPEG圧縮とガウシアンフィルタリングに対する耐性の評価を行なった。(著者抄録)