抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ここでは徳島県三谷遺跡出土の縄文晩期末~弥生前期初頭土器の種実圧痕をレプリカ法で調査した。始めにこれまで行われた調査から,三谷遺跡の特徴や,近隣の遺跡について説明した。三谷遺跡出土の35点の土器の65カ所の種実圧痕は,シリコン樹脂を土器の圧痕部に注入し作製したレプリカを走査型電子顕微鏡で観察する,レプリカ法で調査した。印象材はニッシン社製JMシリコンレギュラー及びインジェクションタイプを,離型材は水を使用した。走査型電子顕微鏡は日本電子社製JCM-5700を使用した。その結果,イネ,アワ,キビ圧痕を検出した。縄文時代晩末期凸帯文土器のアワ,キビ圧痕や,約600mの距離に隣接する弥生時代前期中葉の遺跡の調査結果から,凸帯文土器群の時代の西日本では水田でイネを,畠でアワ,キビを栽培していたと考えた。