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J-GLOBAL ID:201202294575773223   整理番号:12A0495137

生命観の階層構造と各構成概念の相関に関する基礎的研究

Basic Research on Layered Structure and Correlation of each composition concept of the Idea of Life
著者 (2件):
資料名:
巻: 52  号:ページ: 167-178  発行年: 2012年03月02日 
JST資料番号: L6042A  ISSN: 1345-2614  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究は,生命観測定尺度を用いて,生命観を構成する生物概念及び生命概念の下位概念間の構造やそれらの関係を明らかにすることを目的とする。小学校6年生及び中学校2年生の児童生徒を対象に,測定尺度を国内の広い範囲で実施した。クラスター分析の結果,生物概念では,先ず推測と客観的知識がクラスターを形成し,次に機械論が結び付くことが示された。生命概念では,先に価値と命,次に擬人化と生気論がクラスターを形成し,これらクラスター同士が結合したものにアニミズムが結び付くことが示された。児童生徒に内在する思考に基づいた生命観の階層構造が明らかとなった。空間的位置関係を検討するため多次元尺度構成法を行った結果,座標軸を境にして生物概念と生命概念は別次元に配置され,機械論とアニミズムは,生物概念と生命概念の各下位概念とは座標軸を境にして別次元に配置されることが判明した。下位概念間での相関分析の結果,学年が上がると推測は他の概念と相関が強まり,同様に,機械論とアニミズム,価値と命の相関も強まることが示された。価値,命はそれぞれ,擬人化,生気論,推測とも相関が強くなり,獲得した知識が増すごとにそれらを応用し,生き物を情意的に捉えていることが示された。したがって,中学校2年生の方では,生物概念と生命概念の関係が増すため,その2つの概念が両輪となって生命観を形成していくことが明らかとなった。(著者抄録)
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分類 (1件):
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生物科学一般 
引用文献 (37件):
  • 1) 産経新聞大阪社会部:「「死」の教科書~なぜ人を殺してはいけないのか~」, pp.10-46 ,扶桑社新書,2008.
  • 2) 布施光代:「生物概念と生命概念の階層構造」,名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(心理発達科学), Vol.51, p.216, 2004.
  • 3) 酒井均・栗田一良:「児童生徒の分類能力の調査研究(1) 一生物の分類概念を中心として」, 日本理科教育学会研究紀要, Vol.30, No.2, pp.9-18, 1989. 北村太一朗・栗田一良:「中学生の分類能力の調査研究-物質の分類概念を中心として」, 日本理科教育学会研究紀要, Vol.30, No.3, pp.57-64, 1990.
  • 4) 森川久雄:「中学校・高等学校における科学概念の形成」,日本理科教育学会編,現代理科教育体系第2巻,p.89, 東洋館出版社, 1980.
  • 5) 吉田 淳:「科学概念の発達を踏まえた教育課程編成の方法」, 日本理科教育学会編,理科教育学講座第1巻理科の目標と教育課程, pp.245-252, 東洋館出版社,1992.
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