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J-GLOBAL ID：201202297304970251   整理番号：12A1757770

元素戦略と磁性材料 電場誘起キャリアドーピングによる新規超伝導材料の開発

Discovery of a New Superconductor by Electrostatic Charge Carrier Doping

著者 (1件)： 上野和紀 (東大)
資料名： まぐね  (Magnetics Japan)
巻： 7  号： 6  ページ： 300-307  発行年： 2012年12月01日 
JST資料番号： L5842A  ISSN： 1880-7208  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高温超伝導体や鉄系超伝導体の開発では,Cu-O層やFe-As層などにさまざまな元素を組み合わせることで材料設計がなされている。そのときに最も重要なパラメータの一つは電子またはホールからなる伝導キャリアの濃度である。そのような元素を用いる代わりに,電場を与えることによって静電的に伝導キャリアを高濃度に発生させ制御することによる超伝導状態にすることを試みた。伝導キャリアを高濃度に発生させるために,コンデンサに用いられている電気二重層を用いた電界効果トランジスタの構造をもつ電気二重層トランジスタを構成した。この方法により,高濃度のキャリアドーピングが可能になり,SrTiO₃にて電場誘起超伝導が実現でき,さらにKTaO₃の電場誘起超伝導が実現できた。

シソーラス用語： *高温超伝導体 ,  キャリア密度 ,  置換型原子 ,  FET【トランジスタ】 ,  *ドーピング ,  *電場効果 ,  材料設計 ,  チタン酸ストロンチウム ,  タンタル酸カリウム ,  *キャリア注入 ,  *鉄系超伝導体
準シソーラス用語： *キャリアドーピング ,  *鉄系高温超伝導体 ,  電界効果トランジスタ

分類 (2件)： 超伝導体の物性一般  (BM04021A) ,  磁性材料  (NA04040H)

引用文献 (34件)：

• AHN, C. H. Nature. 2003, 424, 1015
• UENO, K. Appl. Phys. Lett. 2003, 83, 1755
• UENO, K. Appl. Phys. Lett. 2004, 84, 3726
• UENO, K. Nature Mater. 2008, 7, 855
• UENO, K. Nature Nanotech. 2011, 6, 408

タイトルに関連する用語 (7件)： 元素戦略 ,  磁性材料 ,  電場 ,  誘起 ,  キャリアドーピング ,  超伝導材料 ,  開発