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J-GLOBAL ID：201302215525410464   整理番号：13A1588837

地震時液状化リスク低減を目的とした新環境バイオグラウトの開発

著者 (1件)： 安原英明 (愛媛大 大学院理工学研究科)
資料名： 山陽放送学術文化財団リポート  (山陽放送学術文化財団研究成果特集)
号： 57  ページ： 18-22  発行年： 2013年10月01日 
JST資料番号： L7531A  ISSN： 0289-0844  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 土中微生物の代謝活動を利用し間隙に炭酸カルシウムを析出させるバイオグラウトが新たな地盤改良工法として注目されている。バイオグラウトとしてウレアーゼの尿素加水分解作用を利用する工法を検討した。ウレアーゼと尿素・塩化カルシウムの混合溶液をグラウト材として,円柱珪砂試料に注入し炭酸カルシウムを析出させることで,改良体の力学的特性を評価した。さらにこのスモールシリンダー試験において,グラウト材を一次元的に注入し浸透性能を確認した。その結果,以下の知見を得た。1)供試体の一軸圧縮強さは最大3.43MPaとなりグラウト材濃度を調整すれば十分な地盤改良効果がある。2)炭酸カルシウム析出量をあらわす相対析出率と一軸圧縮強さの間には正の相関がある。3)浸透距離を検討した結果,ろ過作用はなくグラウト材の土粒子への吸着は考慮する必要がない。

シソーラス用語： *グラウト ,  *土壌微生物 ,  *地盤改良工法 ,  ウレアーゼ ,  塩化カルシウム ,  ウレア化合物 ,  珪砂 ,  注入 ,  浸透率 ,  炭酸カルシウム ,  圧縮強さ ,  析出 ,  吸着 ,  土壌化学特性
準シソーラス用語： イオン吸着 ,  *バイオグラウト ,  一軸圧縮強さ ,  土壌吸着 ,  尿素化合物

分類 (1件)： 地盤改良,土質安定処理  (RA07060C)

引用文献 (2件)：

• 川崎了,村尾彰了,広吉直樹,恒川直美,金子勝比古:微生物の代謝活動により固化する新しいグラウトに関する基礎的研究,応用地質,Vol.47,No.1,pp.2-12,2006.
• J. T. DeJong, M. B. Fritzges, K. Nusslein : Microbially induced cementation to control sand response to undrained shear, Journal of Geotechnical and Geoenvironmental Engineering, ASCE, Vol.132, No.11, pp.1381-1392, 2006.

タイトルに関連する用語 (6件)： 地震 ,  液状化 ,  リスク低減 ,  環境 ,  バイオグラウト ,  開発