文献

J-GLOBAL ID：201302215982557462   整理番号：13A1566503

富士山南麓における新富士火山初期の火砕流堆積物の発見とその意義

Discovery and its Significance of Pyroclastic Flow Deposits on the southern slope of Mt. Fuji at the Primary Stage of the Younger Fuji Volcano, Central Japan

著者 (7件)： 嶋野岳人 (常葉大 大学院環境防災研究科) ,  天野恵佑 (常葉大 大学院環境防災研究科) ,  安田敦 (東大 地震研) ,  金子隆之 (東大 地震研) ,  米田穣 (東大 総合研究博物館) ,  藤井敏嗣 (東大 地震研) ,  藤井敏嗣 (環境防災総合政策研究機構)
資料名： 火山  (Bulletin of the Volcanological Society of Japan)
巻： 58  号： 3  ページ： 427-441  発行年： 2013年09月30日 
JST資料番号： G0918A  ISSN： 0453-4360  CODEN： KAZAAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 富士火山南麓の新たな2地点の露頭において,火砕密度流に起因すると推定される2つの玄武岩質組成の堆積物を発見し,記載及び年代測定を行った。各堆積物はそれぞれ赤色スコリアから及び細粒火山灰から構成され,成層構造が見られた。両堆積物ともに最上位の灰層を除き,谷底にのみ堆積していることから,火砕流に由来すると推測される。構成粒子の発泡度から,プリニー式噴火と同様な爆発的噴火に関連するものと推測される。また,放射性炭素同位体による年代測定では,堆積年代はおよそ8400~9000kaを示した。この結果から,本火山において従来は比較的穏やかな溶岩流出を続けていたと考えられていた時期に,火砕流発生を伴う玄武岩質マグマの噴出があったことが示唆される。

シソーラス用語： 火山 ,  *静岡県 ,  *火砕流堆積物 ,  玄武岩マグマ ,  噴火活動 ,  完新世 ,  放射性炭素法年代測定
準シソーラス用語： プリニー式噴火 ,  富士火山

分類 (1件)： 火山地質学一般  (DE07070L)

タイトルに関連する用語 (5件)： 富士山 ,  富士火山 ,  初期 ,  火砕流堆積物 ,  発見