抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
近年,薄型・軽量・柔軟を特徴とする電子デバイスの研究開発競争が激化している。このようなフレキシブルエレクトロニクスには,透明導電膜が必要不可欠である。現在は主に,プラスチックフィルムに導電材料を塗布したものが用いられているが,さらなる高性能化が希求されている。当研究室では,木材パルプを機械処理して得たセルロースナノファイバーを用いることにより,透明な紙を開発することに成功している。本研究では,抄紙法を応用して,カーボンナノチューブや銀ナノワイヤといった導電性ナノ材料を透明な紙に片面コーティングした「透明導電紙」を調製した。透明導電紙は,PETフィルム上にキャスト乾燥させて作製した従来の透明導電フィルムと比べて,透明性と導電性,導電材料と紙基板の密着性,折り曲げ性などあらゆる面で優れた物性を示した。今後,フレキシブルペーパーエレクトロニクスの実現に向けた展開を図る予定である。(著者抄録)