抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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液体ロケットエンジンには超臨界圧の極低温酸化剤が噴射される。著者らは超臨界流体に局所人工粘性を適用し,高解像度手法を開発してきたが,数値安定性の問題が残っていた。本研究では,従来手法では困難であった100K以下の温度条件を含め,広範囲の噴射温度,圧力条件で解析し,超臨界噴流の特徴を明確にすることを目的とする。臨界点以下の低温(70-80K)の噴射を対象とした解析は少ない。数値解析は,通常の圧縮性流れの支配方程式で,全エネルギー保存式ではなく,圧力発展方程式とSRK状態方程式を用いる。4MPaおよび8MPaでの液体窒素の噴流について調査した結果,臨界圧近(4MPa)かつ,極低温(80K)のケースで,温度分布が特徴的になることを示し,その理由を定圧比熱分布との関係から説明した。本解析では,定圧比熱が非常に大きい126Kの低温噴流は,上流でやや特徴的な分布であるが,下流域では周囲流体と混合するため,他の条件との差異はあまり見られない。