抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,自動車事故や渋滞を軽減するために,車々間・路車間通信システムの実用化検討が進んでいる。しかし,セキュリティ面から,車々間・路車間通信システムにおいて様々な脅威が存在している。これらの脅威に対応するために,暗号技術を用いて発信元の真正性確認とメッセージの完全性や機密性を確保することは必要不可欠である。それを実現するために,車載器や路側機の機器間認証が必要となる。本稿では,IDベース暗号を用いて,高速道路における車々間(路車間)認証方式を提案し,その評価を行う。提案方式は三つのステップがある。まず,ステップ1は秘密鍵生成である。次に,ステップ2は道路で走行している車両同士や車両と路側の間の機器認証と暗号通信を行う。最後に,第3ステップはステップ2で利用した暗号鍵と復号鍵の鍵ペアを失効させる処理である。認証ステップにおいて機器同士がお互いに正当性を確認できる。認証後,暗号通信で不正行為防止と機密性確保もできると考えられる。また,本提案の評価として各ステップの通信可能時間を算出し,プログラムの実行時間と通信方式のパケットフレームにより,処理・通信時間を測定し,その結果より,処理・通信時間は通信可能時間の17%以下であることから,本提案方式の有効性を考察する。(著者抄録)