抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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植栽後一度も間伐が行われず,林床植生が欠如していた長野県下伊那郡高森町の41年生ヒノキ人工林において,2009年3月に普通間伐,強度間伐,列状間伐による搬出間伐を行った。その後,林床にヒノキの実生が多数発生したことから,その動態を明らかにするため,各間伐区及び無間伐の対照区における実生の消長をライントランセクト法により調査するとともに,各試験区の光環境を調査した。その結果,2年後の実生の生存率は列状間伐区,強度間伐区,普通間伐区の順で高く,半数以上が生残していたのに対し,対照区では2%にすぎなかった。実生の生存率及び樹高は,相対光量子束密度と相関関係が認められ,過密ヒノキ林における間伐がヒノキ更新木の育成に寄与する可能性が示唆された。(著者抄録)