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J-GLOBAL ID：201302235805418941   整理番号：12A1815716

有機高分子テンプレートを用いる有機/無機複合体の開発

著者 (2件)： 西村達也 (東大 大学院工学系研究科) ,  加藤隆史 (東大 大学院工学系研究科)
資料名： 表面(表面談話会・コロイド懇話会)  (Reviews and Topics on Surface Science & Technology Avant-Garde)
巻： 50  号： 6  ページ： 219-227  発行年： 2012年06月01日 
JST資料番号： G0745A  ISSN： 0367-648X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： バイオミネラルの形成機構,構造,機能などに注目し,そのエッセンスを抽出して合成高分子を用いる人工有機/無機複合体の開発を行っている。研究成果は新しい有機/無機複合体の構築手法に新規な可能性をもたらす。生体の分子デザインを理解する,有機高分子テンプレートの設計と複合体への応用について概説した。高度に設計された高分子・有機分子が自己組織的に発現する集合構造,相分離構造は,天然の複雑な構造に負けない階層構造を有している。これらの精密で多様な構造をテンプレートに使用することによって,また有機/無機の界面を機能性分子で制御することによって,マクロな技術によって支えられてきた無機材料の構造制御の概念が大きく変わろうとしていると論じた。

シソーラス用語： *ハイブリッド複合材料 ,  *高分子有機-無機ハイブリッド ,  技術開発 ,  鋳型反応 ,  分子設計 ,  鉱物 ,  炭酸カルシウム ,  キチン ,  キトサン ,  ポリグルタミン酸 ,  自己組織化 ,  階層構造
準シソーラス用語： *有機無機ハイブリッド複合体 ,  バイオミネラル

分類 (2件)： 分子化合物  (CE02000C) ,  天然有機化合物一般  (CF10010H)

引用文献 (20件)：

• 1) a) S. Mann, Biomineralization Principles and Concepts in Bioinorganic Materials Chemistry (Eds: R. G. Compton, S. G. Davies, J. Evans), Oxford University Press, Oxford 2001; b) Biomineralization, (Ed. E. Bäuerlein) Wiley-VCH, Weinheim, 2000 ; c) L. Addadi, S. Weiner, Angew. Chem. Mt. Ed. Engl. , 31, 153 (1992).
• 2) a)加藤隆史監修, バイオミネラリゼーションとそれに倣う新機能材料の創製, シーエムシー (2007); b) T. Kato, A. Sugawara, N. Hosoda, Adv. Mater. , 14, 869 (2002); c) T. Kato, Adv. Mater. , 12, 1543 (2000); d) T. Kato, T. Sakamoto, T. Nishimura MRS Bulletin, 35, 127(2010); e)加藤隆史, 化学と工業, 54, 670(2001); f)加藤隆史, 化学と工業, 60, 516 (2007).
• 3) A. P. Jackson, J. F. V. Vincent, R. M. Turner, Proc. R. Soc. Lond. B, 234, 415 (1988).
• 4) K. Okumura, P. -G. de Gennes, Eur. Phys. J. E. , 4, 121 (2001).
• 5) a) H. Imai, Y. Oaki, A. Kotachi, Bull. Chem. Soc. Jpn. , 79, 1834 (2006); b) K. Takahashi, H. Yamamoto, A. Onoda, M. Doi, T. Inaba, M. Chiba, A. Kobayashi, T. Taguchi, T. Okamura, N. Ueyama, Chem. Commun. , 996 (2004).

タイトルに関連する用語 (4件)： 高分子 ,  テンプレート ,  複合体 ,  開発