抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国際的企業家,柳井正(ユニクロ),澤田秀雄(HIS),ムハマド・ユヌス(グラミン銀行)についてケーススタディを行った。1984年開店したユニクロは,全国展開や海外出店が進につれ売上至上主義(sales mentality)にとらわれていった。社長として復帰した柳井正は,増収減益の原因のいわゆる大企業病(Goliath complex)にチャレンジした。企業家特有の回復力を強みとする柳井正による立て続けに起こした戦略性のある企業行動の数々を紹介し解説した。澤田秀雄は,旅行好きの仲間と立ち上げたHISの前身会社では,1990年に社名変更したHISの「若者層に対して格安航空券を提供する」という事業コンセプトが確立した。澤田秀雄の企業家的行動がクリティカル・マスの獲得を呼び起こし,スタートアップ企業から新規事業(商品ラインナップの拡充)への取り組みを可能にした。ノーベル平和賞受賞者で「貧しい人々のための銀行家」と称されるムハマド・ユヌスのプロフィールとグラミン銀行(貧困層専門の銀行)の設立の経緯を紹介した。ソーシャル・ビジネスとしてのグラミン銀行の特質を解説し,ムハマド・ユヌスがグラミン・ダノンから得た教訓を5つにまとめているのを紹介した。ソーシャル・ビジネスを展開するグラミン銀行に固有なスタイル(グラミンズ・ルール)について述べた。