抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本編では,農産物輸出における物流の課題と展望について述べる。新成長戦略における「農産物の輸出金額を1兆円規模に拡大」という目標達成のためには,品質保持技術の高度化,システム化が不可欠である。しかし,青果物輸出における品質管理技術について十分な研究開発がなされているとは言えず,新たな技術開発が求められている。特に,個別技術を組み合わせて,全体最適化を図るシステムズアプローチによる技術の体系化が求められる。今後,これまで以上に産官学が密接に協力し,青果物輸出における高度品質保持技術を確立することが期待される。そのためには,既存技術を磨くとともに,積極的に新たな技術開発を進める必要がある。そこで,本稿では,最初に,青果物輸出時の物流概要と品質に影響を及ぼす要因,四方を海に囲まれた日本からの輸出手段である海上輸送と航空輸送の技術的状況,主要輸出先国の植物検疫対応,海上輸送と航空輸送の経済性比較,等を概説する。その後,青果物輸出に関する技術的課題に関する,最近の研究開発事例をいくつかを紹介する。