抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
近年の3DCG技術の発展はめざましく,非常に身近な存在となりつつある。3DCGは,芸術的感性と芸術センスに優れたコンテンツやヒューマンインターフェイスを製作でき,非常に伝達効果の高いコンテンツを制作することができるので,伝達効果の高いコンテンツを動的に制作・配信する多様な方法が提案されている。本論文では,四国大学という地域を限定した3DCGコンテンツの制作と活用手法について,2種類のコンテンツを制作・提案し,その効果について述べる。1つは3DCGを用いたバーチャルキャンパスである。実際にキャンパスを訪れることが困難である学生を対象にしたコンテンツとして捉えると共に,キャンパス内情報を視覚的に表現する方法としても活用することができる。ここでは,四国大学の実際の教室内を学生の目線で撮影した写真と制作したCG画像を示す。実際の演習室の風景に近いCG画像を制作し,その内部を移動することにより,学生生活を体験することができる。もう1つは学内の防災意識を向上させることを目的とした,3DCGを用いた防災意識向上のための映像制作,およびその検証を行った。東南海・南海地震の被害想定では,徳島市吉野川河口付近で2~4mの浸水が予想されている。しかし,地震発生後5分以内に高台に避難すれば被害を減らすことが可能である。そこで,地震による揺れと津波の被害について,可視化映像の制作を行った。そして,その映像を見せてアンケートを実施し,防災意識の向上に関して検証を行った。その結果,「映像を視て防災意識が向上したか」という問いに対し,93%の対象者から高まったという回答を得た。このことから,映像を視聴することにより防災意識が向上したことが分かる。