抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「オープンデータ」の運動が世界的に広がっている。その主な対象は,各国の政府機関が保有する公共データである。本特集では,この「オープンデータ」が,どう各分野で具体化され,今後いかなる可能性を持つのかを展望するため,各分野の専門家から意見を求めたものである。第2章では,震災ビッグデータの可視化など,オープンデータを生成しディジタルアーカイブ化やビジュアライゼーションの分野で数々の作品を生み出している,渡邊英徳氏(首都大学東京)が,「多元的デジタルアーカイブ」について紹介する。多元的デジタルアーカイブは,個別に存在してきた多元的な資料を一元化し,それらを俯轍する視点をユーザに対して提供するものであり,アーカイブズを体験するユーザは,複数の資料を互いに関連付けながら捉え,できごとの実相についてより深く知ることができる。本稿では,デジタルアーカイブズ・シリーズのうち「沖縄平和学習アーカイブ」と,震災ビッグデータの可視化コンテンツのうち「放射性ヨウ素シミュレーションのマッシュアップ」を紹介した。そして,その解説を通して,オープンデータによるデジタルアーカイブとビジュアライゼーションのデザイン手法を紹介し,その意義について述べた。