抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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(ア)新製品開発のための黒大豆製品市場調査:黒大豆,菓子類,茶類,煮豆類が多数あり,健康機能性を訴求した商品が高価であり,化粧品の利用もあることが明らかとなった。(イ)大豆産地と豆腐メーカー等加工業者との安定した連携・取引条件:加工業者が生産者へ「縁・信用」を重視し,生産者が加工業者に対しては「価格」と「縁・信用」を重視する。また,産地には「安全安心な大豆を生産すること」「安定した収量を確保すること」が求められる。(ウ)連携コンソーシアムによる黒大豆新商品開発,アイテム拡大:生産者,行政機関,豆菓子メーカーの千成堂他が参画し,黒大豆製品の新商品のプロトタイプが多数開発され,本格販売へ向けて準備を進めている。また,連携が進むための共創的な異業種連携の基本的な条件として8点を仮説的に事例分析により摘出した。(エ)安定的な産地の形成:生産者と加工業者の交渉を簡便化することで産地形成を支援する「試算シート」を策定した。「クロダマル」の産地化計画にあたって,本シートを用いた検討から生産者価格,産地候補,作付面積が決定ないし計画されるなど,コンソーシアム内外で活用実績が上がっている。(オ)「クロダマル」の普及拡大:「クロダマル」の大分県における適正な播種時期,安定出芽を得る種子の条件,播種密度,施肥量等を解明し,産地化にあたりマニュアルを作成した。(カ)「Soya試算シート」の開発と公開:大豆直接取引を支援するために開発したSoya試算シートをユーザーフレンドリーなシステムにするためクライアントソフトとして改良し公開した。(キ)「産地化マニュアル」の作成と公開:黒大豆「クロダマル」の産地化および新商品開発に資するマニュアルを作成し,公開した。また,これらのマニュアルやSoya試算シートのダウンロードが可能なWebサイトの構築と公開を行った。(著者抄録)
