特許
J-GLOBAL ID:201303073704520471

グラフにおけるノード通過回数決定装置およびそのプログラム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 磯野 道造 ,  多田 悦夫
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2008-196952
公開番号(公開出願番号):特開2010-033461
特許番号:特許第5174574号
出願日: 2008年07月30日
公開日(公表日): 2010年02月12日
請求項(抜粋):
【請求項1】音声合成用読上げ文章に含まれる語句の位置を示す複数のノードと前記ノード間において分岐および合流が可能なエッジとから構成された有向グラフによって前記音声合成用読上げ文章が表現され、前記有向グラフのルートノードを示す始点と前記有向グラフの単独の終点との間における各ノードに割り当てられた語句を置換して各ノードを接続するときに各ノードをそれぞれ通過する回数の最小値を示す最小通過回数が各ノードに与えられている場合に、前記ルートノードの通過回数と各ノードの通過回数とを決定するノード通過回数決定装置において、 処理手段と、 前記有向グラフと当該有向グラフにおける各ノードに与えられた前記最小通過回数との入力を受け付ける入力手段と、 前記入力された有向グラフ、当該有向グラフにおける各ノードに与えられた前記最小通過回数、前記処理手段の演算結果として前記各ノードに与えられる暫定値または確定値を表す通過回数、および前記処理手段の演算結果として前記各ノードの暫定的な通過回数を決定するために共用する共用通過回数を記憶する記憶手段と、を備え、 前記処理手段は、 前記入力された有向グラフの構造を解析して当該有向グラフにおける分岐の開始を判定する分岐開始判定手段と、 前記入力された有向グラフの構造を解析して当該有向グラフにおける分岐のマージを判定する分岐マージ判定手段と、 前記有向グラフにおける各ノードの通過回数の初期値として前記最小通過回数を暫定的に割り当てると共に、前記ルートノードの通過回数の初期値として0を割り当てた初期状態にて前記有向グラフの始点から処理を開始し、前記分岐開始判定手段の判定結果と、前記分岐マージ判定手段の判定結果とから得られる前記有向グラフにおける始点から終点に向けての分岐の状態とに基づいて、前記ルートノードの通過回数を最小にするように各ノードの通過回数を前記有向グラフの始点から終点に向けて逐次的に暫定的な値として決定し、前記終点において決定した暫定的な値を前記ルートノードの通過回数として確定するルートノード通過回数決定手段と、 前記有向グラフにおけるルートノードおよび各ノードに対して暫定値または確定値として決定された通過回数を前記記憶手段に保持して管理するノード通過回数管理手段と、 前記有向グラフの始点から終点に向けての分岐において分岐前のノードの通過回数から分岐後の各ノードに与えられた前記最小通過回数の和を差し引いた差分値を、分岐後の各ノードおよび当該分岐のマージ前後に係る各ノードの暫定的な通過回数を決定するまで共用するための前記共用通過回数として前記記憶手段に保持し、前記共用通過回数の増減を管理する共用通過回数管理手段と、 前記有向グラフにおける終点の通過回数の初期値として前記確定されたルートノードの通過回数と同じ値を割り当てた初期状態にて前記有向グラフの終点から処理を開始し、前記分岐開始判定手段の判定結果と、前記分岐マージ判定手段の判定結果とから得られる前記有向グラフにおける終点から始点に向けての分岐の状態と、前記暫定的な値として決定された各ノードの通過回数とに基づいて、前記ルートノードの通過回数を最小値に維持しながら、各ノードの通過回数を前記有向グラフの終点から始点に向けて逐次的に確定するトレースバック手段と、 を備え、 前記有向グラフにおいて始点から終点に向けての分岐がある場合、前記ルートノード通過回数決定手段は、分岐後の各ノードに与えられて記憶されている前記最小通過回数を、分岐後の各ノードに対する通過回数の暫定値として決定し、前記ノード通過回数管理手段は当該ノードに対して決定された通過回数の暫定値を前記記憶手段に記憶し、前記ルートノード通過回数決定手段は、分岐前のノードに対して記憶されている通過回数の暫定値と分岐後の各ノードに対して記憶されている通過回数の暫定値の和とを比較し、分岐前のノードの通過回数の暫定値の方が大きければ、前記共用通過回数管理手段に対して、分岐前のノードの通過回数の暫定値から分岐後の各ノードの通過回数の暫定値の和を差し引いた差分を当該分岐に係る前記共用通過回数として前記記憶手段に保持するように指示し、前記共用通過回数管理手段は、前記指示に従い、 前記有向グラフにおいて隣り合うノード間に始点から終点に向けての分岐がない場合、前記ルートノード通過回数決定手段は、始点側のノードに対して記憶されている通過回数の暫定値と終点側のノードに与えられて記憶されている前記最小通過回数とを比較し、どちらか大きい方の値を、終点側のノードに対する通過回数の暫定値として決定し、前記ノード通過回数管理手段は当該ノードに対して決定された通過回数の暫定値を前記記憶手段に記憶し、前記ルートノード通過回数決定手段は、終点側のノードに与えられて記憶されている前記最小通過回数の方が大きく、かつ、当該隣り合うノードの始点側ノードに係り前記記憶手段に記憶されている前記共用通過回数の値が1以上であれば、前記共用通過回数管理手段に対して、終点側のノードに与えられて記憶されている前記最小通過回数から始点側のノードに対して記憶されている通過回数の暫定値を差し引いた差分だけ前記共用通過回数の値を減算するように指示し、前記共用通過回数管理手段は、前記指示に従い、 前記有向グラフにおいて始点から終点に向けてのマージがある場合、前記ルートノード通過回数決定手段は、マージ前の各ノードに対して記憶されている通過回数の暫定値の和とマージ後のノードに与えられて記憶されている前記最小通過回数とを比較し、比較の結果、マージ前の各ノードの通過回数の暫定値の和がマージ後のノードに与えられた前記最小通過回数よりも小さければ、マージ後のノードに与えられた前記最小通過回数をマージ後のノードに対する通過回数の暫定値として決定し、前記ノード通過回数管理手段は当該ノードに対して決定された通過回数の暫定値を前記記憶手段に記憶し、比較の結果、マージ前の各ノードの通過回数の暫定値の和がマージ後のノードに与えられた前記最小通過回数以上であれば、マージ前の各ノードの通過回数の暫定値の和をマージ後のノードに対する通過回数の暫定値として決定すると共に、マージ前の各ノードにおいて前記共用通過回数が共用されていた場合には当該共用されている共用通過回数を削除するように前記共用通過回数管理手段に対して指示し、前記共用通過回数管理手段は、前記指示に従い、 前記トレースバック手段は、 前記有向グラフにおいて隣り合うノード間に終点から始点に向けての分岐がない場合に、終点側のノードに対して記憶されている通過回数の暫定値をそのまま確定値として決定し、前記終点側のノードに対する通過回数の確定値と同じ値を、始点側のノードに対する通過回数の確定値として決定し、 前記有向グラフにおいて終点から始点に向けての分岐がある場合に、分岐前のノードに対して記憶されている通過回数の暫定値をそのまま確定値として決定し、前記分岐前のノードに対する通過回数の確定値を、分岐後の各ノードに対して記憶されている通過回数の暫定値の和で除した比率を求め、前記求めた比率を、分岐後の各ノードに対して記憶されている通過回数の暫定値に掛けた値を、分岐後の各ノードに対する通過回数の確定値として決定し、 前記有向グラフにおいて終点から始点に向けてのマージがある場合に、マージ前の各ノードに対して記憶されている通過回数の暫定値の和を、マージ後のノードに対する通過回数の確定値として決定し、 前記ノード通過回数管理手段は前記有向グラフの各ノードに対して決定された通過回数の確定値を前記記憶手段に記憶する ことを特徴とするノード通過回数決定装置。
IPC (2件):
G06F 17/28 ( 200 6.01) ,  G10L 13/06 ( 201 3.01)
FI (2件):
G06F 17/28 Z ,  G10L 13/06 230 Z
引用特許:
出願人引用 (1件) 審査官引用 (1件)

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