抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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歴史研究者の情報発見の在り方と今後の課題についての整理(後藤,2013)を受け,現在検討を進めているデータベースと合わせて,史料のデジタル化と,それにともなう情報発見の新たな形を模索した。後藤(2013)は「関係する史料をすべて見る」研究者に対しても,情報技術による検索や,発見の手法は意味があると述べた。この意味のためにはコンテンツの電子化は基礎的な作業になる。電子化コンテンツとその検索手法の重要性を考察し,情報発見のための新たな形として,人文科学と情報の関係分野における時間情報と空間情報(時空間情報)を用いて情報を表示・解析する試みを事例と共に紹介し,その可能性を示した。コンテンツに関する時空間情報を入れるための課題を検討し,「地域の知」としての時空間情報の活用という観点から,コンテンツ提供源としの公共図書館が,新たな情報発見の可能性として時空間情報を用いるという選択肢を示した。正倉院文書のデジタル化に関連して,試みている「トピックマップ」手法による情報発見の新たな形と情報の理解,検索,発見の可能性を紹介した。電子書籍がもたらす図書館の変容の中で,図書館が担う重要な位置に「情報発見のための手法やデータ」の開発が求められている。