抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,組込ソフトウェア開発におけるプロジェクト管理について検討する。情報機器の高性能・高機能化に伴い,それらを制御する組込みソフトウェアは,一段と複雑化してきている。ソフトウェア開発においては,高いレベルの品質やコスト・納期の遵守のため,開発中の手戻り作業を最小化することが求められている。そのためには,開発中に発見されるエラー数を予測し,これに基づいた適切な管理を行うことにより,開発プロセスの安定を図ることが重要である。そのため,筆者は,これまで大手電子機器メーカーのソフトウェア開発会社に蓄積されてきたあるビジネスドメインのプロジェクト管理データを基に,回帰分析を用いて欠陥数を予測するモデルを構築し,かつ,実際の開発管理に適用した。しかし,このモデル化においては,モデル数が多く実用上問題があった。そこで,今回,モデルの類似性に着目して,モデルの統合化を図った。その結果,8つのモデルに統合することができた。また,相関係数・決定係数も全体のモデルより向上した。このように,開発対象容量と総エラー数の関係を用いて,回帰分析によりエラー数予測モデルを構築し,類似したモデルを統合することができたことと合わせて,全体として精度の向上を図ることができた。