抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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転動体通過振動(転動体通過による内輪および軸の振動)は,深溝玉軸受,円筒ころ軸受などがラジアル荷重を受けた状態で回転する場合に発生する。この振動は,転がり軸受の軌道および転動体にまったくうねりがない理想的な場合でも理論上発生する。現在の加工技術で精密に加工された転がり軸受であっても,軌道や玉の表面の微小なうねり,転動体の直径の相互差などの幾何形状の不完全性が存在し,これにより振動が生ずる。転がり軸受は内輪回転で使用される場合が多く,その場合,内輪と軸はしまりばめ,外輪とハウジングはすきまばめにするのが一般的である。このように外輪の拘束が緩いために,外輪の固有振動およびそれによって生ずる音が問題となることが多い。転がり軸受の軌道および転動体の表面にきず,圧こんまたはさびがあると,周期性のあるパルス的な振動が発生する。この振動は軌道上のきずなどに転動体が衝突することによって発生すると考えられている。