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J-GLOBAL ID：201402241482627853   整理番号：14A1365127

セメント硬化体の塩化物イオン吸着に及ぼすカルシウム溶脱の影響

THE EFFECT OF THE CALCIUM LEACHING ON CAPACITY FOR CHLORIDE ION BINDING OF THE HARDENED CEMENT PASTE

著者 (4件)： 胡桃澤清文 (北大 大学院工学研究院) ,  村上祐翔 (北大 工) ,  石垣邦彦 (北大 大学院工学院) ,  名和豊春 (北大 大学院工学研究院)
資料名： セメント・コンクリート論文集  (Cement Science and Concrete Technology)
巻： 67  ページ： 137-143  発行年： 2014年02月25日 
JST資料番号： F0276A  ISSN： 0916-3182  CODEN： SKROER  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 硬化セメントペーストからのカルシウム溶脱に伴うC-S-Hの劣化を考慮した物質移動特性変化に関する基礎的知見を得るため,促進溶脱試料を用いて,a)セメントペーストのカルシウム溶脱に伴うC-S-HのCaO/SiO₂の変化,b)Si鎖の化学状態及びC-S-Hの塩化物イオン吸着能力の変化,について検討した。その結果,1)溶脱に伴うC-S-HのCaO/SiO₂の低下と吸着能力には相関関係があること,2)この相関関係を用いた提案式によって,異なるCaO/SiO₂のC-S-Hの塩化物イオン吸着量を推定できること,3)促進溶脱試料の塩化物イオン吸着量の減少は,モノサルフェートの消失及びC-S-Hの構造変化によること,4)C-S-Hの構造変化はCaO/SiO₂の変化だけではなく,結晶構造の変化も生じていること,などが分かった。

シソーラス用語： *セメントペースト ,  *カルシウム溶脱 ,  アニオン ,  塩化物 ,  吸着 ,  水和物 ,  *劣化 ,  *物質移動 ,  X線回折分析 ,  Rietveld法 ,  比表面積 ,  鉱物組成 ,  硝酸アンモニウム ,  浸漬 ,  NMR【磁気共鳴】 ,  相関係数 ,  予測技法 ,  近似式 ,  ケイ酸カルシウム
準シソーラス用語： C-S-H ,  塩化物イオン

分類 (1件)： セメントの性質・分析  (YC05040F)

引用文献 (18件)：

• F. H. Heukamp et al.: Mechanical properties of calcium-leached cement pastes, Triaxial stress states and the influence of the pore pressures, Cement and Concrete Research, Vol. 31, pp. 767-774 (2001)
• S. Kamali et al: Modelling the leaching kinetics of cement-based materials-influence of materials and environment, Cement and Concrete Composites, Vol. 25, pp. 451-458 (2003)
• 皆川浩ほか:複数イオンの移動を考慮したコンクリートからのカルシウム溶出に関する数値解析的予測手法の構築、土木学会論文集、No.697、 V-54、 pp.85-96 (2002)
• 青山琢人ほか:セメント硬化体の3次元イメージモデルによる塩化物イオンの拡散予測、セメント・コンクリート論文集、No.64、 pp.66-73(2010)
• 青山琢人、胡桃澤清文、名和豊春:セメント硬化体のCA²⁺溶脱に伴う拡散変化、セメント・コンクリート論文集、No.65、 pp.161-167(2011)

タイトルに関連する用語 (4件)： セメント硬化体 ,  塩化物イオン ,  吸着 ,  カルシウム溶脱