抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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沖縄トラフ南部の深層は太平洋から切り離されているため閉鎖性の高い海域であるが,その海水交換のメカニズムや水塊の形成過程については不明である。この沖縄トラフ南部の1000m以深の層への海水流入はシル深度が1100mのケラマギャップのみで起こると考えられる。本研究では沖縄トラフ南部の中深層水塊の形成過程を明らかにするために,2013年6月にケラマギャップおよび沖縄トラフ南部で観測を行った。その結果,ケラマギャップのシル直上を強い流れをともなって北太平洋側から流入した海水は,ギャップ内で混合・変質して沖縄トラフ南部の深層に流入していることがわかった。(著者抄録)