抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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神奈川県真鶴町岩706番地で掘削されたボーリングの70mのコア試料,及び真鶴町大橋北端から北方への約2kmの露頭から採取した岩石試料について研究し,火山層序の再検討を行った。偏光顕微鏡による薄片観察では,コア中の溶岩には斜長石,単斜輝石,斜方輝石,不透明鉱物が確認され,無斑晶質安山岩であることが分かった。XRDによる鉱物組合せは,主に斜長石,クリストバライト,トリディマイト,単斜輝石,斜方輝石が確認された。XRFによる全岩化学分析では,コア中の溶岩が3層の化学成分上の特徴を持つことが示された。これらの結果から,コア中には3枚の溶岩が確認され,上の2枚が同じ溶岩グループであり,下の1枚が別のグループであると考えられる。先行研究と露頭試料との比較から,上部の2枚の安山岩が岩溶岩グループ,下の安山岩が根府川溶岩グループであると結論付けられた。