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J-GLOBAL ID:201402288368467001   整理番号:14A0494125

北陸地域の重粘土転換畑でのダイズ収量に及ぼす点滴灌漑の効果

著者 (8件):
資料名:
号: 21  ページ: 1-23  発行年: 2014年03月14日 
JST資料番号: L4600A  ISSN: 1881-6738  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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重粘土転換畑でのオオムギ跡ダイズ作を対象に,土壌乾燥ストレスによる減収のリスクがどの程度あるのか,また,灌漑によって水ストレスや減収を回避できるか,について明らかにすることを目的に,北陸研究センター(新潟県上越市)内の水田と隣接する重粘土転換畑圃場において,3ケ年にわたって点滴灌漑を行うダイズ栽培試験を実施し,灌漑区と無灌漑区のダイズ収量を比較した。また,水分ストレスによる減収リスクを推定するため,耕うん層の土壌水分を推定するモデルについて検討するとともに,雨よけハウスでのポット栽培ダイズを用いた灌水制御試験により蒸散量と収量の関係を調べた。結果は以下のように要約される。1)開花期以降に,耕うん層の容易有効水分(植物がストレスなく吸水できる水分)を枯渇させないという基準に基づいて灌漑を行った圃場試験では,2008年と2009年の2ケ年については,灌漑の回数は少なく,総灌漑量も15mm以下とわずかであった。一方,高温・乾燥年の2010年は,耕うん層の水分量が大きく低下したため,灌漑区では頻繁に灌漑が行われた結果,総灌漑は191mmであった。2)2010年の圃場試験においては,灌漑によりLAIの増加や蒸散が促進される傾向が見られたものの,無灌漑でも顕著な水ストレスは認められなかった。ダイズ収量は,2010年を含め,3ケ年とも灌漑による増収は認められなかった。3)土壌水分推定モデル(タンクモデル)により,耕うん層の土壌水分の増減をよく表すことができた。4)灌水を制限し,強制的に蒸散抑制をするポット試験において,子実重の減少率は生育期間中の灌水量(≒蒸散量)の減少率とよく一致した。以上の結果,水田と隣接する排水性が悪い重粘土圃場でのダイズ栽培では,高温かんばつ年でも土壌乾燥による水ストレスは生じにくく,灌漑による増収効果は限定的であると考えられた。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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豆類  ,  土壌物理 
引用文献 (32件):

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