抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,ディスプレイ,タッチパネル,電子ブック,太陽電池等,様々な電子デバイスの薄型・軽量・柔軟化に係る研究開発競争が激化している。これらの実現にはフレキシブル透明導電膜の開発が必要不可欠である。本研究では,植物由来のセルロースナノファイバーでつくる「透明な紙」をフレキシブル透明基板として,抄紙技術を銀ナノワイヤやカーボンナノチューブ等の先端導電ナノ材料の均一塗布プロセスとして応用する異分野融合戦略により,「透明導電紙」の創出を試みた。その結果,材料としてもプロセスとしても極めてグリーンでありながら,従来のガラスやプラスチックベースのものより高い透明導電性とフレキシブル性を達成した。紙の新たな使い途を開拓する製紙産業,急速に普及が進むスマートフォンやタブレットのようなモバイル産業,分散エネルギー供給源を支える太陽電池産業等,広範な分野において多大な貢献が期待される。(著者抄録)