文献
J-GLOBAL ID:201502203833421075   整理番号:15A1000487

2D NMRによりリグニン含有量が高いことが明らかにされた水熱前処理稲藁液の膜分離後に得られた沈殿物

Precipitate obtained following membrane separation of hydrothermally pretreated rice straw liquid revealed by 2D NMR to have high lignin content
著者 (14件):
資料名:
巻:号: June  ページ: 8:88 (WEB ONLY)  発行年: 2015年06月 
JST資料番号: U7022A  ISSN: 1754-6834  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
背景:稲藁のようなリグノセルロース系バイオマスの水熱前処理は,リグニンとヘミセルロースの一部を液体画分へ溶解することができ,従ってバイオエタノール生産プロセスでのセルロースへの酵素のアクセス性を促進する。リグニンは,付加価値のある化学物質として利用するために水熱前処理後に回収されることが望まれており,またリグニンの回収は発酵阻害物質の除去も意味する。液体画分から高含有量でリグニンを回収するために,リグニンとヘミセルロース由来多糖を分離する必要がある。従ってナノろ過(NF)での膜分離とヘミセルラーゼによる酵素加水分解のプロセスを適用した。これらのプロセスの間に得られたリグニン濃縮画分を解明するために,リグニンと多糖成分の運命を溶液NMR法により追跡し,各画分の組成分析により確認した。結果:稲藁の水熱前処理後に,液体画分の上清のNF濃縮物をヘミセルラーゼにより加水分解し,得られた黒色沈殿物を回収した。この黒色沈殿物では,稲藁,水熱前処理後の固体画分およびNF濃縮物に比べてリグニンの芳香族領域に関連するNMRスペクトルの強度が増加し,多糖類に関連するものは同強度が減少した。黒色沈殿物のリグニン含有量は65.8%であった。黒色沈殿物中のリグニンは,液体画分の上清のNF濃縮物中の酸不溶性リグニンの52.9%と可溶性リグニンの19.4%を含む。結論:リグニン含有量が高い沈殿物を液体画分の上清から得た。これらの結果は,多糖類を加水分解することによりリグニンとヘミセルロース系多糖類の濃縮混合物からのリグニンの沈殿が強化されたことを示唆する。リグニンの沈殿はリグノセルロース系バイオマスからのリグニンの回収に寄与し,同時にその後の発酵プロセスにおいてより効率的なエタノール生産を可能にする。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
植物の生化学  ,  稲作  ,  生物燃料及び廃棄物燃料  ,  多糖類 

前のページに戻る