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J-GLOBAL ID：201502227112025956   整理番号：15A0341946

支部発 話題欄 1 熱や光によって「ジャンプ」する有機結晶 アクロバティックな結晶の振る舞い

著者 (1件)： 関朋宏 (北大 大学院工学研究院 フロンティア化学教育研究セ)
資料名： 化学と工業  (Chemistry & Chemical Industry)
巻： 68  号： 3  ページ： 254-255  発行年： 2015年03月01日 
JST資料番号： F0107A  ISSN： 0022-7684  CODEN： KAKTAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 一部の有機結晶は,温度変化や紫外光の照射により結晶内部の分子配列が変化した際に,「ジャンプ」することがある。この現象は,一般に「Salient効果」と呼ばれ,各種エネルギーを瞬発的な動きに変換するアクチュエータへの応用に期待が持たれている。ごく最近までは,Salient効果を示す分子の報告は散発的であり,それらも現象論的な報告がほとんどを占めていた。このような状況下,2013年ごろからNaumovらの研究グループを中心に精力的な研究が展開されるようになった。その結果,結晶がジャンプする際に結晶内で起こる典型的な分子の配列変化およびそのメカニズムが明らかになってきた。本稿では,Salient効果に関する最近の研究動向を概論する。(著者抄録)

シソーラス用語： *結晶 ,  有機化合物 ,  配列 ,  温度変動 ,  *熱特性 ,  光照射 ,  跳躍現象
準シソーラス用語： *Salient効果 ,  分子配列 ,  *有機結晶

分類 (1件)： 有機化合物の結晶構造一般  (BK08001A)

引用文献 (7件)：

• S. Kobatake, S. Takami, H. Muto, T. Ishikawa, M. Irie, Nature 2007, 446, 778.
• N. K. Nath, M. K. Panda, S. C. Sahoo P. Naumov, CrystEngComm 2014, 16, 1850.
• M. C. Etter, A. R. Siedle, J. Am. Chem. Soc. 1983, 105, 641.
• H. Lieberman, R. Davey, D. Newsham, Chem. Mater. 2000, 12, 490.
• S. C. Sahoo, M. K. Panda, N. K. Nath, P. Naumov, J. Am. Chem. Soc. 2013, 135, 12241.

タイトルに関連する用語 (4件)： 話題 ,  ジャンプ ,  有機結晶 ,  結晶