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J-GLOBAL ID：201502239314794127   整理番号：15A0241021

水浄化を支えるセラミックス技術 リン酸カルシウム塩を用いた水環境中のリン資源回収とフッ素処理

著者 (1件)： 袋布昌幹 (National Inst. of Technol., Toyama Coll.)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 50  号： 2  ページ： 126-130  発行年： 2015年02月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ここでは,閉鎖水域の富栄養価の要因となるリンおよび排水基準が設定されているフッ素を除去するための技術を解説する。前者においては水酸アパタイト(HA:Ca₁₀(PO₄)₆(OH)₂)の溶解度が低いことを利用して水中のリン化合物を回収している。また,後者の場合はフッ素アパタイト(FAp)の難溶性を利用してフッ素イオンを除去している。リンの場合わが国では余剰汚泥が貴重な資源となる。リン化合物をMg化合物として回収もできるがセメント資材としてしか用途が見つかっていない。HAとして回収したものは触媒や吸着材として有効利用できる。水中にフッ素があると斑状歯になることが途上国で問題になっている。このフッ素は第二リン酸カルシウム二水和物を使うことによってFApに添加し,回収除去できる。

シソーラス用語： *浄水 ,  *資源回収 ,  リン ,  *フッ素 ,  *リン酸カルシウム ,  排出基準 ,  ヒドロキシアパタイト ,  リン化合物 ,  燐灰石 ,  資源再生 ,  再利用 ,  不溶化 ,  歯科用材料 ,  汚染水 ,  余剰汚泥
準シソーラス用語： 余剰スラッジ ,  水浄化 ,  水酸アパタイト ,  フルオロアパタイト ,  マテリアルフロー

分類 (3件)： セラミック・陶磁器の製造  (YC03020V) ,  セラミック・磁器の性質  (YC03030G) ,  その他の用水処理  (SC02060A)

引用文献 (40件)：

• 例えば 横山 徹,"工業排水・廃材からの資源回収技術"(伊藤秀章監修),CMC出版(2010)pp.173-180.
• 加藤文隆,高岡昌輝,大下和徹,武田信生,土木学会論文集G,63,413-424(2007).
• 横山一代,久保裕也,森 一広,竹内秀次,長坂徹也,鉄と鋼,92,683-688(2006).
• 大竹久夫,生物工学,90,465-469(2012).
• R. Hirota, A. Kuroda, J. Kato and H. Ohtake, J. Biosci. Bioeng.,109, 423-432 (2010).

タイトルに関連する用語 (6件)： 水浄化 ,  セラミックス ,  リン酸カルシウム塩 ,  水環境 ,  リン資源 ,  フッ素処理