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J-GLOBAL ID：201502254697169319   整理番号：15A0582380

開放系CO₂増加実験(FACE:Free Air CO₂ Enrichment)による森林樹木への高濃度CO₂の影響評価:札幌実験苗畑の例(2002-2013)

著者 (9件)： 小池孝良 (北大) ,  渡辺誠 (東京農工大 大学院農学研究院) ,  渡邊陽子 (北大 北方生物圏フィールド科セ 森林圏ステーション) ,  船田良 (東京農工大 大学院農学研究院) ,  佐野雄三 (北大) ,  高木健太郎 (北大 北方生物圏フィールド科セ 森林圏ステーション) ,  日浦勉 (北大 北方生物圏フィールド科セ 森林圏ステーション) ,  笹賀一郎 (北大 北方生物圏フィールド科セ 森林圏ステーション) ,  佐藤冬樹 (北大 北方生物圏フィールド科セ 森林圏ステーション)
資料名： 北方森林保全技術  (Technical Report for Boreal Forest Conservation of the Hokkaido University Forests)
号： 32  ページ： 28-31  発行年： 2015年03月23日 
JST資料番号： L7611A  ISSN： 1344-5855  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 開放系CO₂増加実験(FACE:Free Air CO₂ Enrichment)野外環境において人工的に大気CO₂濃度を増加させ,それに対する森林樹木の応答を測定するものである。本稿では,FACEによる森林樹木への高濃度CO₂の影響評価を次の項目に沿って記述した。1)環境変動の影響も組み込むことのできる野外でのCO₂付加実験の必要性を説明した。2)日本の森林の林床には落葉落枝が積もっていて好気的環境のために温室効果ガスであるメタンの吸収量が大きい。しかしFACE実験において2040年頃のレベルと推定される高CO₂(500ppm)に設定された林床におけるメタンの吸収量は,対照区(380~390ppm)の半分程度になることが示された。これは高CO₂では植物は葉の気孔を閉じ気味にし,また上層木の繁茂のために蒸発が減少し,落葉落枝は湿気を帯び嫌気条件になることが原因のひとつと考えられた。3)越境大気汚染物質として対流圏オゾンの森林に対する影響も調査した。

シソーラス用語： *森林 ,  *二酸化炭素 ,  *地球温暖化 ,  *開放系 ,  林木 ,  苗床 ,  落葉落枝 ,  温室効果ガス ,  気孔 ,  葉 ,  蒸発 ,  湿潤 ,  嫌気性 ,  アルカン
準シソーラス用語： 影響評価 ,  越境大気汚染 ,  環境変動 ,  高濃度 ,  札幌 ,  上層木 ,  対流圏オゾン ,  野外実験 ,  林床

分類 (3件)： 森林生物学一般  (FF02010T) ,  環境問題  (SA01020V) ,  植物生理学一般  (EH02010Y)

物質索引 (1件)： メタン

タイトルに関連する用語 (10件)： 開放系 ,  CO2増加 ,  実験 ,  FACE ,  CO2 ,  森林樹木 ,  高濃度 ,  影響評価 ,  札幌 ,  苗畑