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J-GLOBAL ID：201602209450166956   整理番号：16A0301287

難裂莢性を導入した大豆新品種「サチユタカA1号」の育成

Development of a new pod dehiscence-resistant soybean cultivar ‘Sachiyutaka A1 gou’

著者 (10件)： 羽鹿牧太 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  船附秀行 (農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究セ) ,  山田哲也 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  高橋浩司 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  菱沼亜衣 (農業・食品産業技術総合研究機構 作物研) ,  平田香里 (農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究セ) ,  大木信彦 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  山田直弘 (長野県野菜花き試) ,  小巻克巳 (福島県農業総合セ) ,  松永亮一 (クボタ)
資料名： 作物研究所研究報告  (Bulletin of the NARO Institute of Crop Science)
号： 16  ページ： 1-34  発行年： 2016年03月15日 
JST資料番号： Y0725B  ISSN： 1346-8480  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 「サチユタカA1号」は,「サチユタカ」の裂莢性改善を目標として,「サチユタカ」を母とし,難裂莢性を備えた「ハヤヒカリ」を父として人工交配し,交配後代から,DNAマーカーを用いて裂莢性に関する主要なQTL領域を持つ系統を選抜した。この系統に再度「サチユタカ」を交配して後代をマーカー選抜することを5回繰り返して得られた後代から選抜した品種である。裂莢性以外の成熟期,耐倒伏性,百粒重などの主要な形質は「サチユタカ」とほぼ同等である。難裂莢性を備えているため,刈り遅れ時の自然裂莢が少なく,コンバイン収穫時の実質的な収量増が期待できることから,2012年に「サチユタカA1号」と命名し,品種登録出願を行った。(著者抄録)

シソーラス用語： *ダイズ ,  *性質 ,  *DNAマーカー ,  *耐倒伏性 ,  高蛋白食 ,  人工受精 ,  量的形質遺伝子座 ,  分離育種 ,  成長段階 ,  収量構成要素 ,  重量 ,  新品種 ,  コンバイン
準シソーラス用語： *裂莢性 ,  人工交配 ,  QTL【遺伝】 ,  マーカー選抜 ,  成熟期 ,  百粒重

分類 (3件)： 豆類  (FC03035U) ,  作物の品種改良  (FC02030G) ,  作物の品種  (FC02020V)

引用文献 (12件)：

• Funatsuki H., M. Ishimoto, H. Tsuji, K. Kawaguchi, M. Hajika and K. Fujino (2006) Simple sequence repeat markers linked to a major QTL controlling pod shattering in soybean. Plant Breed., 125:195-197.
• 菊池彰夫,河野雄飛,加藤信,湯本節三,高田吉丈,島田信二,境哲文,島田尚典,高橋浩司,足立大山,田渕公清,中村茂樹(2011)倒伏に強く大粒良質で高蛋白なダイズ新品種「里のほほえみ」の育成,東北農業研究センター報告,113:1-15.
• 農林水産省(2012),大豆審査基準,http://www.hinsyu.maff.go.jp/info/sinsakijun/kijun/1307.pdf
• 農林水産省(2015),大豆関連データ集,http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/daizu/d_data/index.html
• 農林水産先端技術産業振興センター(2004)平成15年度審査基準国際統一委託事業報告書(種類別審査基準の国際統一)だいず,31pp.

タイトルに関連する用語 (4件)： 裂莢性 ,  大豆 ,  新品種 ,  サチユタカ