抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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海外の求職方法についての文献調査を通じて,日本における「労働市場の社会学」への示唆を探った。比較調査対象は完全失業者に限った。まず,日本における求職方法の調査では,厚生労働省および総務省の調査結果を提示し,「完全失業者において縁故に頼った求職活動を行う者が少ない」など様々な考察を述べた。続いて,欧州連合諸国,イギリス,アメリカについても,求職方法の統計数値を提示するとともに,それぞれの国の特徴を挙げ考察した。その上で,「労働市場の社会学」への示唆として,1)縁故あるいはパーソナル・ネットワークは,日本や海外でも主要な求職方法の一つではあるものの,大部分の求職者が活用する方法であるとは限らない,2)アメリカの失業者は,他と比べて圧倒的に求職広告の利用が少なく,また,公共職業安定所も求職の主流に至ってない。3)日本の完全失業者にとって,雇用者への直接応募が,他の国に比べて少ない,ことなどを指摘した。