抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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豊島事業において,処分地の3Dモデル化を行うことにより,住民等関係者や事業関係者に対して視覚的に解りやすい形で進捗状況の情報を提供可能である。現在,地形モデルの作成は四半期ごとにGPS測量,年間ではレーザー測量を併用し,処分地管理を行っている。しかし,事業が終了に近づくに伴って,岩盤露出面では凹凸があり測量者の安全面を考慮すると立ち入りが難しく,金属製のフェンス近傍ではGPS衛星を遮蔽するため,測量が不可能であり,地形標高が全体的に低くなっていることから,周囲の山による遮蔽も測量精度を下げる原因となり,GPS測量では測量困難な地点が増加している。また,これらの対策として,航空写真測量を試験的に実施した。航空写真測量は無人飛行機を処分地上空で飛行させ,上空で撮影した画像を解析することによって3D点群データを作成する。そのポイントデータをもとに,GPS測量と同様に等高線と3Dモデルを作成し,体積を求めることが可能となっている。航空写真測量を行い,GPS測量から算出した体積と比較したところ,誤差は4.5%となった。また,この測量方法は測量作業に必要な人数,時間が少なくて済むのに加え,約5000万点と非常に高精細なポイントデータが取得できることから,事業進捗に伴うGPS測量の代替手法として非常に優秀な測量手法であることがわかった。(著者抄録)